2016年7月1日金曜日

水彩一筆画で描く絵手紙 【水無月】 京の甘いならわし



京都では、6月30日は、夏越祓(なごしのはらえ)をするみそぎの日。

半年間の身の汚れを祓い、残り半年の無病息災を祈願して「水無月」という和菓子を食べるのです。

室町時代の御所では、この夏越祓の時に衣笠山の氷室から氷を取り寄せ暑気払いをしました。

しかし庶民にとって夏の氷は貴重品なので、代わりに割れた氷をかたどった三角形の和菓子が作られるようになったのです。

これが「水無月」なのです。

「水無月を食べないと半年が終わらない」なんて人も中にはいるようで、我が家でも毎年食べています。

なんてことはない小豆の乗ったういろうのようなものですが、結構美味しいんです。

お店によっては抹茶味や黒糖味、ずんだが乗ったものもあるのですが、私は普通のが好きです。

その、氷室があった衣笠山ですが、平安時代、宇多天皇が真夏に雪景色が見たいと衣笠山に白絹をかけた故事から、別名「きぬかけ山」と呼ばれている小さな山です。

金閣寺から竜安寺仁和寺に抜けるきぬかけの道沿い、ちょうど立命館大学の正門を過ぎたあたりにあります。

こんなところに氷室があったとは、今では想像できない場所です。室町時代は、そんなに寒かったのでしょうか。

この絵は、にじむ紙に描きましょう。

小豆を寄せる寒天は、小豆を描く時のにじみで表現します。一粒一粒ゆっくり描く事がポイントです。

ういろう部分の質感は、線で表しましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿